歳を重ねるにつれて夜更かしはつらくなる
若いころは徹夜をしても次の日はピンピンしてましたが、歳を重ねるにつれて少しずつ徹夜明けが辛く感じるようになってきました。徹夜とはいかなくても夜遅くまで働いた次の日も酷いものです。どうしたら疲れを残さずに次の日を迎えられるのか?と思い、この本にたどり着きました。
現役医師&MBAホルダー&企業再生コンサルの著者による方法論
医師の立場でも、一流のビジネスパーソンの立場でも「疲れ」を見れるということで、偏った意見にならず一般的な人よりも説得力があるように思います。一流のビジネスパーソンとして周囲の一流の人たちを見ているでしょうし。
疲れるものと割り切る
タイトルにもあるように「疲れない」を目指すのではなく、「疲れを持ち越さない」を目指す本です。「ビジネスマンは疲れる」という前提での話です。よって、「ハードワークをせずにワークライフバランスで定時に帰りなさい」というような話は基本出てきません。こういう本に頼りたい我々にとっては自分のコントロールできない部分は必ず出てくるので難しいですから。何としても定時に帰りたいと言う人はまた違う本を読むのが良いと思います。
適切な対処をするために疲れの種類を知る
疲れは3種類に分類することができ、それぞれの疲労に合った対策を講じないと効果がないというのが著者の主張です。3種類とは下記。
- 肉体的疲労:筋肉を動かすためのエネルギーの不足
- 精神的疲労:人間関係や悩み事などのストレスを原因とする心の疲れ
- 神経的疲労:目の神経や脳が緊張した状態が続くことによって起こる頭の疲れ
じゃあ、それぞれに対しての解決策は何?と思いますが、そこは「正解はないので、各個人で自分に合ったものを見つけることが大事だ」そうです。残念。
考えて休養すれば時間を有効活用できる
自分のケースではほとんどが神経的疲労です。目を使いすぎて頭痛がしたり、肩が凝っていわゆる片頭痛がしたりです。次の日の朝の目覚めが悪いというのもあります(これは単純に意思の強さの問題かもしれません)。
この場合は先ほどの分類では頭が疲れているので、頭を休めることが大事ですね。単純に「疲れたから寝よう」でもいいですが、「この疲れは神経的疲労だ。頭を休めればいいのか。じゃあ、頭休めて、その間に体を動かそう。」と考えて単純な運動をするというのも良いですよね。そうすれば、神経的な疲労をとりつつ、運動ができるという一石二鳥な気がしますね。これをうまくやれば、時間をうまく使えるようになりそうです。
「眼帯をして片目ずつつぶれば脳の半分ずつを順番に休めることができるから、ずっと勉強していられると思ってた」と話していた芸人さんもいましたが、疲労を種類に分けて考えるというのはその発想に近いのかもしれません。